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TX97EでK6をどこまで動かせるか



AMD K6を載せたAsus TX97E
中央に見えるジャンパがCPU倍率をコントロールする
BF0,BF1(BF2はパターンだけしかない)


 AMD K6&K6-2(3D)を載せてTX97Eの延命措置を図ることにした。
この計画では、マザーボードの改造という「リスク」を背負わなければならない。(「何も、新しいマザーボードを買えばいいのに・・・」という心の声もあったが、やってみたい気持ちが先行してしまった。)

●K6-2(3D NOW) 300MHz

 載せるCPUは、先日(9月上旬)から、長期休暇に入っていたK6-2-300である。コア電圧2.2Vの「3D NOW」である。

 このCPUの今までの成績は、100MHzの3.5倍。350MHzを記録している。

 CPUクーラーには、SANYO製のクーラー(モデルCPU-K3)を使用することにした。
●Asus TX97E

 Asus TX97Eには、CPU倍率を設定するピン「BF0、BF1」が用意されている。
このままでは、3.5倍までの設定しかできないのが現状である。

 しかし、マザーボードのパターンには、BF2も用意されていて、ここに、ジャンパピンをつけることで、3.5倍以上の設定が可能となるらしい。


TX97Eの改造に挑戦


材料・道具を揃える
 材料を揃えるといっても、3ピンのジャンパピンを買ってくるだけだ。ただ、都合よく3ピンのものが揃わなかったので、16ピンのものを買ってきて、ニッパーで切断して使用することにした。
 他に用意したのは、半田吸い取り器と、電子工作用の半田ごて・半田のみである。


買ってきたピンをニッパーで必要なだけ切断

半田ごて、半田は精密機器用のものを使用


 かかった費用は、3ピン分で約10円と、実にお得な改造だ。(しかし、失敗すれば、マザーが一枚パーということになるが・・・)

ジャンパピンをニッパーで切断
 これはいとも簡単にできた。ということは、残った13ピンもこれからまだまだ、使い道があるということである。

根気!BF2の半田を吸い取る
 半田ごてを、TX97E基盤の裏からBF2に当てて、パターンを埋めている半田を溶かして、吸い取り器で吸い取る。こう書くと実に簡単だが、困難を極めた。なんせ、吸い取り器がこんなに細かい作業に向いていないものだったのだから。(吸い取り口が大きすぎるんだよ)

緊張!BF2の半田付け
 やっとBF2のパターンに穴があき、ジャンパピンをさせるようになった時には、お日様が傾いていた。(おおげさだなあ)
 しかし、勝負はここから。BF2のジャンパピンを半田づけする作業が残っている。半田をつけすぎて、隣りのパターンと接触したりしたら、おしまいだ。これはかなり緊張を強いられる作業だった。(そのくせあっと言う間に終わってしまう)


ついにBF2が完成。写真は5.0倍の設定(1-2,2-3,2-3)。
電圧設定(右下のジャンパ)は、2.2Vに

 かくして、TX97Eの改造は終わった。写真のように、BF2にも3ピンのジャンパが設置され、3.5倍以上のCPU倍率の設定が可能となった。

倍率 x4.0 x4.5 x5.0 x5.5
BF0 2-3 2-3 1-2 1-2
BF1 1-2 2-3 2-3 1-2
BF2 2-3 2-3 2-3 2-3

 いろいろと雑誌や他のマザーボードのマニュアルで調べてみたところ、ジャンパピンと倍率設定の関係は以上の通りだった。

どこまでのCPUに対応できるか?

 さて、費用10円という改造で、TX97Eは、どこまでのCPUに対応できるようになったのだろうか?早速K6-2 300MHzを載せて、実験することにした。
 動作確認は、HDBENCH Ver 2.610を使用した。

★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
使用機種 Asus TX97E(66MHz x 3.5)
Processor AMD K6 233.8MHz [AuthenticAMD family 5 model 6 step 1]
解像度 800x600 65536色(16Bit)
Display Graphics Blaster Exxtreme
Memory 64,512Kbyte
OS Windows 98 4.10 (Build: 1998)
Date 1999/ 8/21 11:14

HDC = Intel 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controller
HDC = プライマリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)
HDC = セカンダリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)

A = GENERIC NEC FLOPPY DISK
CD = GENERIC IDE DISK TYPE47
E = ICD-3600 AT F0126 Rev A01

●今まで(K6 233MHz)の設定は
 今までは、K6-200を66MHzの3.5倍の設定で使用していた。TX97Eでは、これが限界

ALL Text Scroll DD Read Write Memory
13447 13824 16544 28593 2700 24448 195 27 10904 10301 7400

使用機種 Asus TX97E(66MHz x 3.5)
Processor AMD K6 233.8MHz [AuthenticAMD family 5 model 6 step 1]
Date 1999/ 8/21 11:14

●まずは定格(300MHz)「お願い!動いて!」
 K6-2-300に差し替えたので、まずは定格で動作確認。改造が成功したのか、とっても心配になるところ。無事に動いてまずは「ほっ」

ALL Text Scroll DD Read Write Memory
15108 18554 22951 31212 3015 24523 196 27 9990 10426 11353

使用機種 Asus TX97E(66MHz x 4.5)
Processor AMD K6 3D 300.6MHz [AuthenticAMD family 5 model 8 step C]
Date 1999/11/23 15:17

●ベースクロックを75MHzにあげてみよう
 同じクロックならベースクロックが高い方が、周辺へのアクセスが速くなって有利なので、ベースクロックを75MHzに上げてみる。(さすがに83MHzでは動かなかった)

ALL Text Scroll DD Read Write Memory
16109 20826 25736 31182 3429 24521 195 27 11203 11783 12776

使用機種 Asus TX97E(75MHz x 4.5)
Processor AMD K6 3D 336.8MHz [AuthenticAMD family 5 model 8 step C]
Date 1999/11/23 16: 8

●倍率を5.0倍まであげてみよう
 ベースクロック75MHzがうまくいったので、今度はCPU倍率を5.0倍まであげてみた。これまた動いてしまいうれしい限り。動作クロックは375MHz。ただし、BIOS画面では、K6/300と表示される。

ALL Text Scroll DD Read Write Memory
16665 23132 28585 31182 3718 24567 196 27 11289 10655 142410

使用機種 Asus TX97E(75MHz x 5.0)※BIOSはK6/300と表示
Processor AMD K6 3D 374.1MHz [AuthenticAMD family 5 model 8 step C]
Date 1999/11/23 16:27

●さらに倍率をあげると・・・「お、動いたぞ」
 調子に乗って、CPU倍率を5.5倍にしてみた。「お。動いたぞ!」
ビックリしてベンチをとってみると・・・。

ALL Text Scroll DD Read Write Memory
14477 16183 20005 31205 2976 24517 195 27 10148 10588 10055

使用機種 Asus TX97E(75MHz x 3.5)※BIOSはK6/240と表示、設定は5.5倍
Processor AMD K6 3D 261.9MHz [AuthenticAMD family 5 model 8 step C]
Date 1999/11/23 16:39

●最高クロックは375MHz(新記録)
 今回の実験では、TX97Eで5.0倍までの設定が可能なことがわかった。使用したCPUが5.5倍に対応していないとしたら、5.5倍も設定可能ということになるかも。いずれ、より高速なCPUで試してみたい。
 今回使用したK6-2-300の最高記録は、375MHzで、今までの記録350MHzを25MHz上回った。
 いずれにしても、TX97Eが、まだまだ使えそうということだ。

Nov.'99 by Monkung Factory


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